前回、物を捨てることが目的じゃない、っていうお話をしました。
じゃぁ「物を捨てること」っていうのは、一体なんでしょうか?
物を捨てるというのは、
”自分にとって必要じゃないものを見極めること”
裏を返せば、
”自分にとって必要なものを見極めること”なんですよね。
物を捨てるというのは、その境界線をはっきりさせる作業です。
その境界線がはっきりしてないと、グレーゾーンのモノがどんどん増えていってしまいます。
今の世の中、お店には必要のないものがたくさんあります。
100円ショップなんてその最たるですよね。
あれがまさに、グレーゾーンの巣窟です(^^;
ではどうするか?
実は、買い物というのは”必要ありき”で行くのが正しい姿です。
『あぁ、こういうものが欲しいなぁ。こんなのは売ってないのかしら?』
って探しに行く。
決して”モノありき”で行ってはいけません。
『あぁ、何か使えそうなものはないかしら?』
こういう気持ちで行くと、見るもの全てが、
なんだか使えそうな、使いそうな、必要そうな気がしてきてしまうのです!
いやぁ、プロのマーケティングとはオソロシイものです。
なんでも欲しくなってしまうのですから(^^;
そこでどうしたらいいのかというと・・・
私が提案したいのは、
「一生モノを見つけよう!」
ってことなんです。
例えば、一生使える机や椅子を見つけてしまえば、もうあなたは、その後の人生で、机や椅子を探すことから解放されます。
一番のお気に入りがあるから、もう探さなくてもいいんです。
プロの売込みにも負けません(笑)
あなたにとっては、ほかのどんな机や椅子よりも、今の机と椅子が大事なわけです。
だから、新しいものを購入することなんてのは、もう考えなくてもいいんです。
ただ、一生モノを見つけるのは結構大変です。
あなたの残りの人生を考えて、それが本当に自分にとって必要か、そうでないかを考えなければならないからです。
もちろん、買い物をするのにも時間がかかるようになります。
お店に行く前に、まずはじっくり検討しなくてはならないからです。
検討っていっても、商品の検討じゃないですよ?
”買う”か”買わない”かをまず検討します。
それは自分にとって必要なのか?
それを買ったら一生使いつづける覚悟はあるか?
他に代用するものはないか?
とか、いろいろ考えるわけです。
# 一生では大袈裟だと感じる方は、
# 5年〜10年ぐらいのスパンで考えてみてください。
# これでも結構長い期間ですからね。
そして、その決断をするためには、まずはあなたが自分自身のことをよく知っていなければなりません。
あなたの好み、あなたの将来設計、あなたの理想のライフスタイル、いろんなことがありますね?
あなた自身にとって、これからの人生で何が必要なのかをよく考えることです。
ですから、急いでるときの買い物は禁物です。
『どうしようか?』なんて迷ったり悩んだときは、とりあえず買うのはやめておきましょう。
『あると便利』は、すなわち『なくても困らない』もの、だったりするからです。
これまで、”物を捨てること〜一生モノを見つけること”
という流れで見てきました。
私自身、捨てること自体が楽しいって思うこともあります。
しかし、やはりモノを捨てることは心が痛みますよね。
その時に、「もったいない」っていう気持ちを感じることも大切ですし、作ってくれた人に「申し訳ない」っていう気持ちを感じることも大切です。
そして、シンプルライフにおいて一番大事なことは、その捨てられるものが、
「自分にとって必要ないものだった」ということが、買う時にわからなかった、先を見通せなかった。
そういう自分の甘さを見つめなおし、反省しなくてはならないのです。
本当のシンプルライフを目指すあなたは、ものを買う(もらう)時に、この先の生き方までをも、常に考える必要があるのです。
一生、もしくは5年10年先の自分の事を考える必要があるのです。