103.ダンス初心者
リノアに手を引かれ、ダンスホールの真ん中までやってきたスコール。
「ど、ど、ど、どうすればいいのだっ!?(-_-;)」
スコールはダンスなんてやるのは生まれて初めてで、 周りのペアがくるくる踊っている中でどうしていいのやら戸惑っていた。
「ほらほら」
「んん?( -_-)」
リノアはスコールの左手をとると、その指に自分の指を絡めてきた。
「はぅっ(@o@)」
戦闘民族(?)のスコールは普段、ブコツな男や怪人(?)達と戦っている時などに指を絡めあわせてチカラ比べをする事はよくある。
しかし、女の子のか細い指がこうして絡み合わされてくるのは初めての体験だった。
「ん?どうしたの?」
「い、いや・・・な、なんでもないのだ(*・・*)」
「そう?」
続いてリノアはスコールの右手をとると、その手を自分の脇腹のあたりにもっていく、
「ほひゃヘーッ!」
当然衣服は身につけているものの、薄い生地一枚で隔てられたリノアのその柔らかな肌に触れて、スコールは未知なるものに触れたような感覚に陥っていた。
「どっ、どうしたの!?キミ大丈夫??」
「だ、だいひょうふなのだーっ!フガーッ!!」」
スコールは声が裏返り、鼻息が荒くなってきている。
「・・・そっ、そうかなぁ・・・?」
と言うと、リノアは次に自分の左手をスコールの首筋にまわす・・・
「!!!・・・はふぅ~~~~・・・」
するとスコールは全身の力が抜け、その場にへたりこんでしまった。
「ちょっ、ちょっとキミ・・・!」
「なっ、何でもないのだ、さあ一緒に踊ろうなのだっっ(@_@)/」
そう言って立ち上がったスコールの目はうっすらと充血し、涙まで浮かべている様子だ。
「・・・ほんとにぃ?」
「さぁっ!ひょどょどうなのどぁっ!」
「・・・う、うん・・・(ホントに大丈夫かな?(汗))」
♪~♪~♪~
立ち上がると、二人は軽快な曲に乗って・・・?
「???あれれ?(-_-;)」
「あ痛っ・・・」
ステップがよくわからないスコールはどうしてもリノアの足を踏んでしまう。
「あっ、すまないのだっっ(-_-;ゞ」
「う、うん、大丈夫大丈夫、」
と、今度はそこへ・・・
ドンッ★
「フギャッ」
ガラの悪そうなガーデン生が体当たりしてきた。
『なんじゃテメエ!ボヤボヤしてんじゃねえぞコラァ!』
「なによっ!そっちこそ気をつけなさいよねっ!!」
「お、おぃっ、ああいうガラの悪いやつは相手にしない方がいいのだ(-_-;)」
「フンだ、ベロベロベー!」
「うーむ・・・(-_-;)」
スコールはガラの悪い奴にぶつかったことで、すっかり正気を取り戻し、周りを見る余裕が出てきた様子だ。
「ふむぅ・・・( -_-)ゝ」