111.逃亡
ついに自室に追い込まれてしまったスコール、 果たしてこの後どうなるのかっっ!!
・・・と、スコールは窓に駆け寄って開け放ち、窓の下に向かって叫んだ。
「サイハー!今からそっちへ行くのだーっ!(@o@)/」
「おぅ、早くきやがれ!(怒)」
スコールはおもむろに窓枠を乗り越ると、雨どい伝いに下りようとした。
それを見てサイファーは吹き出した。
「ブブーッ(@ε@)こらーっスコール!、窓から下に下りるのは校則で禁止されてるんだぞー!生徒手帳を出して読んでみろーっ!!」
サイファーは生徒手帳を出して唱和し始めた。
「生徒規律第83条~!ガーデンの生徒は~いかなる時もぉ~!」
「すっすまないサイハー、今は緊急事態でそれどころではないのだ(-_-;)」
「それどころとは何だー!校則違反はゆるさーん!!そりゃー!!!」
サイファーはスコールに向かって石つぶてをバンバン投げつけてきた。 逸れた石が周りの部屋の窓ガラスをバリバリ突き破っている。
「うぉー!?サイハー!そっちの方が悪いことをしてるのだーっ!!」
「うるせー、オマエのヘリクツは聞き飽きたぞスコール!」
「ヘリクツなんて言ってないのだ~(>△<)」
スコールはサイファーの連続攻撃に耐えつつ、徐々に下へと下りてきた。
「うぬぬ~スコールめ!こうなったら奥の手だ・・・」
サイファーは持っていた竹刀を高らかに掲げ、そして叫んだ。
「のびろにょい棒~!」(違)
その声に反応したのかサイファーの竹刀がビヨーンと伸び、スコールを部屋へと押し戻した。 スコールは窓ガラスを突き破って部屋の中に転がり込んでいた。
「ハッハッハ、これもゼルデンガナに作ってもらったんだ、どうだスコール!?」
「うぅぅ・・・(×_×;)」
スコールは大きなダメージを食らったらしく、しばらく起き上がれないでいた。
・・・と、その時!!
なんと入口のドアが緑色の光を放っているではないか!?
「ひぇぇ、なんだこれはーっ(@_@;)」
スコールはなす術もなくその様子を見ていると、緑色の光はドアの内側を四角く切り抜き、そしてガタンと音を立てて抜け落ちた。 続いてキスティスがその穴から姿を現した、キスティスはなんと目から緑色の光線を出していて、まだその残光が残っていた。
「ヒェェ恐ろしい・・・(@_@;)」
キスティス先生はずかずかと部屋に入ってきて言った。
「スコール!いるのはわかってるのよ!出てきなさい!!」
スコールはとっさに机の陰に隠れていたが、隠れていても仕方がないので開き直って出て行く事にした。
「ハッハッ、どうしたのだ先生この騒ぎは?オレは今起きたばかりでさっぱりわからないのだ( -_-)ゞ」
「すっとぼけるんじゃないわよスコール!昨日の夜司令があるから訓練場の奥まで来なさいって言ったじゃない?どうしてこなかったの?ねぇ答えて頂戴、どうしてこなかったの?」
「いやそれがいろいろあって忘れて・・イヤイヤ、行けなくなってしまったのだ(-_-;ゞ」
「それじゃぁなに?あなたわかってて来なかったって言うの?忘れてたんならまだしも私が待ってるって知ってて来なかったって言うの?ねぇ答えなさいよスコール!」
イキナリまくしたてられてスコールはなんだかめんどくさくなってきた。
「んーうるさいなぁ・・・どうせたいした司令じゃないのだろう?( -_-)」
その言葉を聞いてプチと切れる先生。
「・・・バカーッ!!」
バシーッ☆
キスティスは思い切りスコールの顔面をひっぱたいた。
「なっ、なにをそんなに怒ってるのだ、今からなら時間が空いてるのだ、今からでは遅いのかなのだ?」
「もうおそいわよーっ!!!」
そう思いっきり言い放つと、キスティスは走って出て行ってしまった。 スコールは部屋の入口まで追ったが、すでに彼女は廊下の遥か向こうにいて時すでに遅しであった。
ぽつんとひとり取り残されるスコール・・・。
「フッ、先生泣イテタナ・・・」
「ブー、なんでゼルがここにいるのだーっ(@ε@)/」
「フハッ、オレノ部屋ハココダカラナ」
ゼルは隣の部屋を指して言った。
「はぁ~なんて事なのだ、せっかく引っ越したと言うのに・・・」
「ハ~、俺ッテツイテナイナァ」
「お前が言う台詞じゃないのだ(-_-;)」
どうやらゼルとの縁も腐れとなりそうで気が遠くなるスコールだった。