117.健康定食

長身長髪でヘラヘラしたナンパな人が放った弾丸は、サイファーの髪をかすめてどこかへ飛んで行った。

「誰だ!?」

サイファーは鬼の形相で弾が飛んできた方を振り返った。

「おーっといけない、ボクはもう行くよ~」

身の危険を感じ取ったらしい、意外に小心なナンパな彼は、飄々とした口調に似つかわしいふわわ~とした身のこなしでどこかへ去って行った。
騒ぎを遠巻きに眺めていた生徒達は、それをキッカケにどよどよとざわめき始めた。

「ケッ、逃げやがったか・・・もう朝飯はいい、風神雷神、行くぞ!」

「諾」

「おいらは飯食べたいもんよ~(涙)」

「黙!蹴蹴!!」

「痛いもんよ~(涙)」

そんな周囲の様子に居ずらくなったのか、サイファー達は食堂から立ち去って行った。

一方スコールは・・・

「ふー、大事に至らなくてよかったのだ(-_-;ゞ」

「・・・ねぇスコールぅ~、かっこよかったね~あの人~♪」

「ん?そうか?俺はああいうナンパな奴はあんまり好きじゃないのだ(-_-;)」

「ん~そう?」

「まぁそんなことはどうだっていいのだ、早く料理長のところへ行くのだ( -_-)」

スコールはセルフィの手を引いてカウンターのところまで歩いて行った。

「料理長、もう寝てなくて大丈夫かなのだか?」

「ようスコール、もう大丈夫だ、でも体力が回復するまでしばらく戦闘には出れないがな( ●●) 」

「だからここで働く事にしたのだな?」

「まぁな。ところでスコール、お前は何にするんだ?( ●●)」

「え?んーと、今朝はどんなメニューがあるのかなのだ?(-_- )」

「入口のところにメニューがあっただろう?見てこなかったのか?( ●●)」

「割り込みしたから見てこなかったのだ\(-_- )」

「割り込みは禁止だぞ(ギロ)」

「こっ、こんどからは気をつけるのだ(-_-;ゞ」

「フッ、まぁ今日のところは大目に見てやるさ(●● )」

「ホッ」

「ただしお前のメニューはこれだ( ●●)」

と言ってトンベリィが差し出したのは納豆特盛丼と青汁のセットだった。

「う、こんなメニューいつもは置いてないはずなのだ(-_-;)」

「好き嫌いを言うな、今のお前にはこれが必要だ( ●●)」

「必要?(-_-;ゞ」

「文句言わずに食え( ●△●)」

「うぅ~む(-_-;)」

「セルフィは何がいい?なんでも好きなもの作ってやるぞ、あんみつ定食か?(●●*)」

「ほんと~?やった~♪」

「さっ、差別なのだっ(-_-;)」

「何か言ったかスコール?(ギロ)」

「べっ、別に何も言ってないのだ・・・(-_-;ゞ」

・・・こうしてスコールは朝っぱらから嫌いな納豆とマズーイ青汁を食わされる事になったのだった。

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