13.炎の洞窟~水浴び教師~
ここは炎の洞窟の全景を見下ろすことができる丘の上、
こころなしか前方の空気が熱く重く、そして歪んで感じる・・・
入り口付近には担当のガーデン教師のほったて小屋があり、
さながら戦後のバラックの様相を呈している(なぜ?)
・・・が、当のガーデン教師達はそのあまりの暑さのためか、
覆面を剥ぎ、服も脱ぎ、素っ裸で水浴びをしているようだ
ホースで水のかけあいっこでもしているのか
キャーキャーと黄色い声をあげているのがこちらまで聞こえてくる。
「・・・あれは本当に教師なのか?(汗)」
「・・・たったぶんね(汗)」
彼らの名誉のためを思い、一応事前に連絡を入れておくことにしたキスティス
プルルルル・・・プルルルル・・・プルルルル・・・・(以下略)
「ちっとも出ないわ・・・」
「もう行こうぜ、やっこさん達はしゃいでっから電話なんて気づいちゃいねえぜべらんめえ」(誰だ(汗))
「あ、待って!気づいたみたいよ」
見ると一人のガーデン教師が慌ててほったて小屋に戻っていくのが遠くに見える
『はぁ~い炎の洞窟~♪』
「(汗)・・・あの・・・教員No.14のキスティス・トリナンバンですけど・・・」
『あ!う?お!?・・・・・・な、何かね・・・ゴホゴホ・・・』
「今から生徒を連れてそちらに伺おうと思ってるんですが・・・よろしいですか?」
『あ、う、お・・・い、いいでござるよ・・・どのくらいでつくでござるかな?(汗)』
「え・・・と・・・今からガーデンを出るところですので・・・」(嘘つき)
『そっそうかね・・・じゃあ30分ぐらいでござるな・・・準備しとくでござるよ・・・』
「はい、よろしくお願いします・・・」
遠くの方に大慌てで準備をしだすガーデン教師達が見える
「ふぅ・・・ちょっと休憩ね」
「そうだな」
秋風が心地よい草原に、並んで座る二人・・・