15.炎の洞窟~行方不明のスコール~

ここは炎の洞窟の入り口の前、
担当のガーデン教師達は大急ぎで準備をして、そして服を着替えたものだから、
炎の洞窟入り口という悪条件も重なって、その覆面の下は滝の汗だった。

『フォォォッ、アッアツイ・・・ハッハヤク・・・コーホー・・・』

悪魔超人(誤)○ォーズマンの物まねが得意なガーデン教師は
その体からおびただしい量の水蒸気を発していて、明らかにオーバーヒート気味である

と、そこへブロンドの髪をなびかせてキスティスがやってきた

「教員No.14キスティス・トリナンバンです、
・・・ってあれ?生徒が先についてるはずなんですけど」

『いや、まだ誰もきてないでござるよ』

オーバーヒート気味のガーデン教師を気づかってか、 伊賀出身の教師が応対にあたる。

「そう・・・おかしいわね・・・先に出たはずなのに・・・」

『あぁ、そういえば関係ないと思うでござるが、少し前にこれくらいの岩が転がってきたでござるよ、 危うく拙者たちの小屋が壊されるところだったでござる、ニントモカントモ』

身振り手振りで説明をしてくれる親切な伊賀のガーデン教師、
オーバーヒート教師のほうは完全に燃え尽きたらしく、 その場に立ち尽くしている。

「あれね?」

なるほど小屋の裏手に大きな丸い塊が見える

近寄ってみると、どこからか不気味な声が聞こえてきた

「うぅぅ・・・死ぬぅ・・・先生ぇ~助けてくれぇ~・・・」

「えっ!?」

よく見るとそれは岩ではなく、土だるまと化したスコールの哀れな姿だった。

「何やってんのよ!(驚)」

「いやあ転んだら止まらなくなっちゃってぇ~・・・」

「・・・・・・」

「黙って見てないで助けてよぉ~・・・(;o;)」

「ん~じゃあね~・・・助けてあげるかわりにデート1回!」

「またそれかよ~勘弁してくれよ~(泣)」

やっぱりスコールは泣き虫だった

「何?イヤなの?じゃあ助けてあげない!これでSeeD昇進の夢もパーね、あぁあ・・・」

と言って去ろうとするキスティス

「うぅぅ・・・わかったよぉ・・・デートするよぉ・・・」

「やった(^^)v これでデートの約束2回よ!ねえねえいつにする~?」

「そんなことはあとからにしてくれよ~早くここから出してくれ~(ToT)」

「わかったわかった、ほら引っ張るから手出して!」

「えぇ~手なんて出せないよ~先生のイジワルゥ~・・・(>o<)」

「あぁ~んもう世話の焼ける・・・」

くるりときびすを返し、ほったて小屋のほうへと走っていくキスティス

「すいませーんスコップ貸してくださーい! なければつるはしでも~!!」

「つっ、ツルハシはやめてくれよぉ~ぅ(;o;)」

・・・こうしてやっとのことでスコールは土だるまから掘り出されたのであった。

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