39.吊り下がっていた男

「キサマー!俺様の部屋でなにやってるんだァァァーッ!!」

スコールはポケットからガンブレードを取り出すと、
(↑どうやって入ってたんだ?(汗))
天井にぶら下がる謎の刺青男に問答無用で斬りつけた!

「おリャーッ!!」

「ワワワワ~ッ!?ちょっ、ちょっとマテーっ!!スコー・・・」

ザンッ!!☆

「ギャー!!!」

謎の男が止めるのも聞かず、スコールはガンブレードを振り下ろし縦半分に切り裂いた。

・・・が、どうやったのか彼は次の瞬間にはその場所から忽然と姿を消していた・・・

天井には何もぶら下がってはおらず、もちろん床にも腕の一本(!)も落ちてやしない、 ただただ周囲には白い霧のようなものが立ち込めているだけだった。

「あれ~消えちゃったよ~?」

セルフィが先ほどまで謎の刺青男がいた辺りに行って霧をかき分けながらキョロキョロしている。

「それにあの人スコールの名前呼んでなかった~?」

「うぅむ奇怪な・・・しかしこれで死体遺棄の手間が省けるってもんだ、ハッハッハ、 仮に捕まったとしても業務上過失致死だけで済むな。」

セルフィの言ってる事を全く聞かず、珍しく難しい単語を連発しながら勝利のキメポーズに酔いしれるスコールだった。

・・・が・・・喜ぶのはまだ早かった・・・!!

「うぅ~ん、クックルシイ・・・(汗)」

セルフィが起動させた換気扇によって白い霧のようなものが消え去ると・・・、 そこには片足だけロープで天井から吊るされ、哀れな姿となった先ほどの男の姿があった。
とっさにスコールはガンブレードを構え直したが、ふとある事に気がついた。

「あれ?よく見たらゼルじゃないか?何やってんだよそんなところで?」

ゼルと呼ばれたその男は、その不安定な姿勢のままで答えた。

「何やってんダはこっちの台詞ダぜスコォール・・・人がせっかく逆さ腹筋トレーニングやってルのによォ・・・」

「逆さ腹筋だぁ?そんなことばっかりやってるからお前はハト胸の鶏野郎って呼ばれるんだよ」

「そんなことはどうだっていいから早く降ろしてクレヨ・・・実は自分でもどうやって降りたらいいかわかんなくて困ってるんダヨ・・・」

ゼルの片足は固く縛り付けられていて、どうやら自分ではほどけないようだ。

「しょうがねえなあ・・・ったくどうやって自分で結んだんだ・・・」

スコールはガンブレードを押し付け、ジョリジョリとロープを切ってやった。

ドサッという音と共にゼルは床に落ちた。
ところが、その様子を見ていたセルフィが突然大声をあげた!

「あぁぁぁぁ~っっスコールぅ~っ!!・・・これってぇ・・・(@o@)」

・・・なんと驚いた事に、ゼルの体は落ちた拍子に五体バラバラとなって床一面に散っていたのだった・・・。

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