52.ハッチを開け!
ウィーム、ウィーム、ウィーム・・・
スコールが甲板から降りてくる途中、突然艦内にウィーム音が鳴り響いた。
「む?なんだ、食事の時間か?(-_- )」
相変わらずボケたことを言いながら、 昨日提出の進路調査票に将来の目標漫才師と記入したスコールはのんびりゆっくり作戦室まで戻って来た。
が、扉を開けた瞬間スコールは飛び上がるほど驚いた。
「ホンゲー(@ε@)/」
なんと先ほどまで壁だったところがガバーと開いていて、
その先にはドール公国のルブタン・ビーチが広がっていたからだ。
そして既にゼルとサイファーは船から下りる準備をしていた。
「スコール!どこ行ってたの!?」
いきなりキスティスに怒られた、まあ遊びに行ってたんだから当然だろう。
「フッ当然だ。(-_- )」
「は?バカなこと言ってないで早く準備しなさい!」
船内用のスリッパを履いていたスコールは慌てる振りをしながら、しかしのんびりと、 体育の時間に使用している運動靴に履き替えた。
「うーんやっぱり蝶々結びは難しいなぁ・・・」
どうしてもたて結びになってしまうスコールだった。