53.ルブタン・ビーチ上陸
そうこうしてるうちに船はビーチに着岸した。
サイファーは戦闘の邪魔になるであろうロングコートを、器用にたすきがけをして処理していたので、 軽快そのものといった感じで砂浜へ飛び降りていった、
そして続いてゼルも・・・。
・・・しかし彼は体格の割に比重が極めて重かったので(ロボだから)
飛び降りた瞬間、その柔らかな砂浜に肩まで(!)めり込んでしまった。
「ウォッ!?ミッミ動キガッ・・・サイファー、サイファー助ケテくレェ・・・」
必死に呼びかけてみるも熱血サイファーは準備体操に余念がない様子。
「ラジオ体操第3んん~よーい始めっ!ズチャズチャ・・・」
(↑すいませんよく知りません(汗))
「ウッウッ・・・コノママ潮がミチテキタラ・・・」
波打ち際ギリギリのところで埋まってしまったゼルは超焦っていた、
ご存知の通りゼルは機械で出来ているため海水にはめっぽう弱いのだ、
しかし話しの展開上ゼルがロボットであることをまだ誰も知らないのである・・・
ゼル、ピーンチ!!
・・・が、そんなピンチに直面したゼルの前に靴紐を結び終えたスコールがっ!!
「とぉーっ!!」
「スコォールッッ!!」
スコールの体は空中で3回転半ひねると、見事に頭から砂浜に突き刺さった。
ズボッ
「・・・だから3回転半はやめときなさいって言ったのに・・・”半”が余分なのよ・・・」
背後ではキスティスが至極もっともなコメントをしていた。