65.非可逆圧縮
結局、スコールの後ろポケットからもシヴァが見つかったため、G.F.は総勢5名となった。
なんとスコール達一行は、半分以上が人間ではなかったのだ。
ちなみに現在のメンバー構成は、
スコール、サイファー、ゼル、セルフィ、
ケツクワトル、シヴァ、イフリート、トンベリィ、サボテンダー、といったところ。
「スコール、どうする?」
「ん?何が?(-_- )?」
「・・・相変わらずわかっちゃいねぇなぁお前は・・・(-_-;)
今から俺達は戦場に行くんだ、こんなやつらゾロゾロ連れて歩くわけにはいかねぇだろう」
「おぉう、なるほど。」
「テメェ・・・俺様を置いてくつもりじゃねぇだろうなぁ・・・(●▲●メ)」
トンベリィがスコールの背中に包丁を突き立てる
「・・・しっ、仕方がない、見つからないないように一人づつがGFを圧縮して持ち歩くことにしよう(汗)」
そう言うとスコールは、かばんの中から念のために持ってきたアイロンを取り出すと、
ひとりひとり(1匹1匹)に圧縮処理を施していった(手順解説:第29話)
ブシューブシュー
アイロンからはスチームの蒸気がモウモウと上がっている。
「お、おい・・・俺様にもやるんじゃねえだろうなぁ・・・(●へ●;)」
トンベリィは珍しく怯んだ様子で言った。
「何言ってんだよ、やるに決まってるじゃないか」
言うが早いかスコールはトンベリィにのしかかると、
赤くなるまで熱したアイロンをギュウギュウ押し付けた。
「ウギャー」
最後まで抵抗したトンベリィも哀れ魚の干物と化してしまった。
* * *
こうしてG.F.の総勢5名は、全員圧縮されてぺらぺらになったのだった。
「さて、誰がどれを持っていくかだが・・・」
サイファー班長が次なる議題をとりあげ、ぐるりと全員を見回した。
が、またもスコールの背後ではトンベリィが平たくなりながらも包丁を突きたててこう囁いていた。
「おい・・・俺はあの娘だぞ・・・」
「そっそんなこと言われたって・・・本人に言えよぉ~(-_-;)」
が、当のセルフィは・・・
「サイファーはんちょ~」
「何だ?」
「あたしはA班だからうちの班のみんながいるところまでしか一緒に行けないよ~」
「そうか、じゃぁセルフィは外して考えた方がいいな。」
「うん、そうだね~」
「・・・おい、どういうことだ・・・(●_"●)」(ト)
「しっしらないよそんなこと・・・(汗)」(ス)
まさにトンベリィは袂から帳面(刺すリスト)を取り出さんとしていた。