67.俺はニーダ
「俺はニーダ、いずれこの手でガーデンを動かす男だ!」
県道沿いのビーチ入り口でA班と合流したスコール達は少々面食らっていた。
セルフィとともに海の家からここまで移動してきたわけだが、
そこにいたA班の班長と思しき男がスコール達を見るなりこんなことを言い放ってきたからだ。
B班の男達3人は輪になって何やらヒソヒソ話をしている。
「おい、あいつなんかむかつくな」(サ)
「そうだなぁ」(ス)
「殺っちまうか」(サ)
「相変わらずだなぁサイハーは(-_-;)」(ス)
「いきなり殺っチマウのはマズイんジャ・・・(汗)」(ゼ)
「よぉし、じゃぁ正々堂々と殺っちまおう」(サ)
「しょうがないなぁサイハーは( -_-)」(ス)
「オオィ、止めナクテイイノカイ、スコール・・・」(ゼ)
「あいつは止めてもしょうがないからな(-_- )ゞ」(ス)
スコールとゼルが話してる間に、熱血風紀委員長サイファーは道路へと上がる階段を上がっていってしまった。
「俺はサイファー!風紀委員長だ!」
「ホホゥ、お前が有名な風紀委員長のサイファー様ってわけか、これはこれは」
ニーダと名乗る男は名前の通り(?)ニヤニヤしながらサイファーの顔をじろじろ見ている。
「なんだ、俺を誰だか知っててインネンつけようってのか、ヘッおもしれぇ・・・」
血気盛んなサイファーはガン★ブレードを構えて臨戦体制を取る。
「ハッハッハ、これだから頭が筋肉のバカは困るよ」
「なんだと!?」
「よく考えてもみなよ、今は試験の真っ最中だぜ、その試験中に問題行動をとったとあっちゃあキミはまた不合格だろうな。ま、万年候補生だからそれでもいいのかな?(笑)」
「・・・てめぇ・・・」
サイファーは今にも爆発寸前だ。
「それにホラ、ボクらは通信担当だから武器は持ってないのさ!」
「通信だと・・・?」
「情報ネットワークのシステムに侵入して敵の動向を事前にキャッチするのがボクらの仕事ってわけだ。 まぁ、君なんかに説明したってわかんないだろうけどね(笑)」
「むむむ・・・」
「要は弱いってことだろ~?」(ス)
「なっ・・・」
いつのまにかスコール達もそこまでやってきていて、二人のやり取りを見物していた。
「なーゼル~♪」(ス)
「ウゥン、ソウダナァ・・・(汗)」(ゼ)
「ほらほら、ゼルもそう言ってるからとっとと先に行こうぜサイハー」(ス)
「・・・ケッ、そうだな、こんな弱そうなやつ相手にしてちゃぁ風紀委員の名が廃るってもんだ」(サ)
「くっ・・・」(ニ)
「じゃぁな~」(ス)
そう言い残すとあっという間にスコール達は行ってしまった。