76.伝令
「でんれーぃ!!」
サイファーの謎の行動を目の当たりにし、 さてこれからどうしようかと思案に暮れていたスコールの後ろの方から聞きなれたあの子の声がした。
「セ、セルフィ・・・( * ・・*)」
振り返ると、彼女は高さ3mはあろうかという大きな岩の上に立っていた。
「お、おい・・・それって・・・危ないんじゃないか・・・?(-_-;)」
「え~?大丈夫だよ~、ほら~♪」
セルフィは岩の上で跳んだり跳ねたりしている。(字、同じぢゃん(-_-;))
・・・が・・・
「あれ?・・・っとっとっとっ・・・?」
「オイオイ・・・(-_-;)」
「わ~っ!!」
ゴロゴロゴロ・・・ズデデーン☆
「いててててて・・・」
岩の上から転がり落ちてきたセルフィを受け止めようとしたスコールだったが、 受け止めきれずに二人は地面に転がり、絡み合ってしまった(18禁)
と、そこにゼルが遅れてやってきた、 ガシャガシャガシャガシャ・・・。
「フゥゥゥーッ、ナントカ山頂ニ着いタミタイだナ・・・ッテ、ゲーッナッ何ヲしテルンダコンナトコデ・・・(汗)」
「いやっ、ちっ違うんだゼル!これには深い訳が(-_-;)ゞ」
「フゥ~ン・・・(疑惑)」
「スコールぅ~重いよぉ・・・」
「ハッ、すっすまないセルフィッ、大丈夫かっっ?」
「うん、平気~♪それよりあたしのほうこそごめんね、大丈夫だった~?」
「あ、あぁこのぐらいなんでもないさ、ハハッ!かえってよかったぐらいだぜ(謎)」
「・・・ホォォ・・・」
刺すようなゼルの視線にスコールはハッと気が付いた。
「ハッ!?・・・とっところでセルフィ、どうしたんだ?A班の受け持ちはここじゃないだろっ?(汗)」
「あ、そうだった~っ!B班のはんちょはどこ~?あたし伝令に来たんだよ~♪」
「伝令?」
「サイファーハドウシタンダ??」
「え~?・・・っとサイハーは・・・あぁ~あそこの建物に入ってっちゃったぞ」
スコールは崖の下の謎の建物を指す。
「え~?じゃあ追いかけなきゃ~!」
セルフィは迷うことなく崖の方へと駈けていく。
「あーセルフィ危なーいっ!!」
スコールが止めようとする手をすり抜けて、セルフィはピョーンと崖から飛び降りていった。
「ぐわーっセルフィーっっ!!(@△@)/」
スコールは急いで崖下を覗き込む、が、セルフィはすでに崖下まで下りており、両手を大きく振ってピョンピョンと飛び跳ねている。
「スコールぅ~早くおいでよ~♪」
そんなセルフィを見てスコールは考え込んだ。
「あれぇ・・・? もしかしてここって飛び降りるの簡単なのかなぁ?(-_- )?
でもなぁ・・・こんなに高いしなぁ・・・うーむ、どうしたもんかなぁ・・・( -_-)?」
スコールは改めて崖下を覗き込んでみた。
ゾゾーッ・・・
「やっぱり無茶は禁物だ、こっちの道から行こう(-_-;)」
意外なところで堅実さを見せるスコールだった。
タッタッタッタッ・・・
しかし、そんなスコールの背中を見送ったゼル・デンガナは・・・
「フッ、スコールの意気地ナシメ・・・
タマにハオレモカッコいイトコロヲ見セテヤルゼ!!トォォーッ!!」
ゼルは思い切って飛んだ!
が!!!
バラバラバラーッ☆
ゼルは見事に着地に失敗した。