84.筋肉怪女・セイレーン
戦闘後・・・
みんながモンスターから奪い取った金品(笑)の整理と分配に夢中の頃、 我らがスコールはドローしたばかりの魔法の整理に余念がなかった。
「ウケケ・・・いっぱい魔法がたまったぞ(* ̄▽ ̄*)」
几帳面なスコールはドローするたびに名前を書いていたので後からの整理が簡単だ。
背中にしょっていたリュックを開けると、その中は黒魔法・白魔法・赤魔法と大きく3つに分けられており、 さらにその中で細かく仕切りが入っている。
それぞれにはファイヤ、サンダー等の名前が記入されており、その中に先ほどドローした魔法の玉を詰めていく。
中にはケアルなど既に満タンの100ヶに近づいているものもある。
「ほほぅ、どれどれ」
と、サイファーのポケットから抜け出てきたトンベリィが後ろから覗き込む。
「あ、料理長」
「おぅスコール、ところでお前そんな風に呼んでたか?(●ヘ●;)」
「いやぁ・・・鉄人の方がよかったですか?(-_-;)」
「フン、なんでもいいぞ」
「んじゃあ料理長で・・・」
「あぁ」
なんだかよくわからない会話をしている二人だった。
「おい、これだけなんか雰囲気が違うぞ・・・」
「あぁ、それは・・・」
スコールは他のと比べて一回り大きなその玉を拾い上げて、書き込んである名前を調べた。
「ほら、セイレーンだよ料理長」
セイレーンと書かれた玉をトンベリィに見せるスコール。
「セイレーン?なんだそれは??」
「んー知らない」
「オイオイ(●_●;)」
「んー、じゃあ割ってみようか?」
「大丈夫か?(汗)」
スコールはリュックの中から金づちを取り出し、それで思いきり叩いてみた。
「えいっ!!」
バキッ☆
思ったより簡単に玉は割れ、中から筋肉隆々で金髪でロン毛で素っ裸(!)の怪人(?)が現れた。
「ンギャース☆、痛ぇじゃねえか誰だーっ!!!(怒)」(セ)
「うわわわーっ、なんだこれはーっっ!?変態ーっっ!?(@o@)/」(ス)
「うぉんどりゃーっ変態とは俺様の事かー、あぁーん???(-_"-#)」(セ)
「りょっ料理長ーっ、この変態お兄さんは一体・・・」(ス)
「んだとー!誰がお兄さんやねんワリャァ!!」(セ)
「え??(-_-;)・・・ひょっとして・・・お姉さん・・・?(-_-;ゞ」(ス)
「あたり前やないかいボケェ!この豊満な胸を見てわからんのかい!!!」(セ)
「えー?(@_@)?・・・料理長はわかった?(ヒソヒソ)」(ス)
「いや・・・あれは単なる筋肉だろぅ(●_● )(ヒソヒソ)」(ト)
「何内緒話しとんじゃボケェ!」(セ)
「い、いや・・・なんでもないですおねぃさん・・・(-_-;)」(ス)
またも個性的な仲間が増えたスコール一行だった。