9.カード
教室を飛び出したスコール!
エレベーターホールへと向かって全速力!!
「さあ第3コーナーを回ったスコール、いよい最終コーナーです、 このコーナーを回ればあとはホームストレートを一直線! ゴールは近いィィィィ~!!! さぁ~今・・・第4コーナーを・・・通過~っ!!! ウリャリャリャリャーッ!!!!(>◇<)」
自ら実況中継までしてしまう、自己表現能力に長けた、将来はアナウンサー志望のスコール(嘘)
・・・と
バチーン!
すさまじい音を立ててスコールは一人の男とハチアワセた。
「いててて・・・大丈夫か・・・?」
『うぅぅ・・・なんとか・・・大丈夫みたいです・・・』
ヨロヨロとおきあがる二人
「あぁーっカードがーっ!(汗)」
『あぁーっカードがーっ!(汗)』
同じ事を同時に叫び、そこら中に散らばっている”カード”と呼ばれたものを慌てて拾い集める二人。
「こらっ、キサマッ!俺様の大事なカードに汚ねえ手で触るんじゃねえ!」
『なっ、なにおぅっ!そっちこそ急にぶつかってきたくせに何言いやがるんでぃっ!こちとら江戸っ子でぃっ!!』
文句を言いながらもカードを拾い集めるのに必死な二人
「ふぅぅ~これで全部かな・・・」
『よかったよかった』
やっと拾い集め終わったようだ
「やいてめえ!今度俺様にぶつかってきやがったら命はねえぞ、覚えてやがれっ!」
言い終わる前にエレベーターに乗り込み、さっさと行ってしまうスコールだった
『・・・くぅぅ憎たらしい奴・・・』
エレベーターの中で・・・
「・・・しかしよかったな、このカードを無くしたら一生後悔するとこだったぜ・・・
・・・ってあれ?なんだこれは?(汗)
”ハウリザード”・・・”フングオンゴ”・・・”レッドマウス”・・・(@_@)?
ヒェーッ!すりかえられてるぅぅ~っ(><) ちっくしょーこんな気味の悪いカードを・・・
今度会ったら本気でコ・ロ・ス!!(めらめら)」
一方・・・
『さて・・・ちゃんとカードは無事かな・・・
ってあれれれれ~なんだこれは~(@o@) ビックリマンカードじゃないか全部ぅ~(>o<)
うぅぅ・・・なんでこんな事に・・・(ToT)』
彼も今度スコールに会ったら絶対殺すと心に誓うのであった。
・・・どうやって間違えるんだ?(汗)