92.バラム着港
それから間もなくして船はバラム港に着岸した、
真っ先に出てきたのは風紀委員長サイファーだ。
SE:パカ(出入り口が開く音)
「うっしゃーっ!やっぱシャバの空気はうまいぜーっ!」
「サイファー!少年院に入ってたみたいに言うのはやめなさい!!」
「ケッ、似たようなもんじゃねぇか」
「サイファー!お帰りだもんよ~っ♪」(雷)
「サイファー、祝☆無事帰還!」(風)
「おぉー!お前達迎えに来てくれたのかーっ!!」
「如何、試験手応?」(風)
「ヘッ、こんどこそバッチリ合格だぜ、これでやっと晴れて卒業だな!」
「超嬉、激寂」(風)
「今日は風神が車で来てるもんよ、一緒にのって帰るもんよ~!」(雷)
「昨日新車購入♪」(風)
「おっ、なんだ風神今まで隠してやがったのか!?」
「(*・・*)」(風)
「風神はサイファーをびっくりさせようとしてたんだもんよ~!」(雷)
「黙!」(風)
SE:ボカスカ
「なっなにするんだもんよ~(ToT)」(雷)
「ハッハッハ、相変わらずだな(笑)じゃぁ風神、よろしく頼むぜ!」
「諾!」(風)
「それじゃあ先生!俺たちはガーデン内の風紀を守らなくちゃいけないから先に行くぜ、アバヨ!(柳沢風(謎))」
「あぁ!ちょっとまちなさいあなた達!!」
「亞罵夜!」(風)
「あばよだもんよ~!」(雷)
ブロロロローン・・・
「・・・イッチマッタゾ・・・(-_-;)」
「・・・そうみたいね・・・」
「俺ハモウ歩イテ帰ルノハ嫌ナンダガナ・・・」
「まぁ私はTボードに乗って帰るからいいんだけど・・・」
言いながらキスティスはTボードのスターターを回していた。
「・・・?・・・オイチョットマテヨ先生・・・ソレハオレノTボードジャナカッタッケ?」
「あらそうだったかしら・・・あんまり覚えてないみたい・・・(汗)」
キスティスはゼルの制止を振り切ってさっさと乗っていってしまおうとしていた、が。
「ゼルも先生もそんな事で言い争ってる場合じゃないのだ!今は料理長を一刻も早く保健室に連れて行かなきゃならないのだ、さぁ先生早く出してくれ!!」
と言うとスコールはちゃっかりキスティスの後ろに乗っていた。
「ちょっとスコール、このボードは一人乗りなのよ!降りなさい!」
「さぁ早く出してくれなのだ先生!!」
「・・・チョットマテヨ、俺ノダッテ言ッテルダロ・・・」
このまま乗っていかれたらたまらないと、ゼルもスコールの後ろに乗り込む。
「あなたたち降りなさいよ!こんなに乗ってたらちっとも進まないわよ!!」
「いいから出してくれっ!!」
キスティスとスコールとゼル、そして料理長を乗せたTボードは蛇行しながらものろのろと走り出した。
すると・・・
「ね~ぇ、歩いた方が速いよ~?」
そう言うと、ひとりでトテトテと先に行ってしまうセルフィだった。
Tボードの3人はいまだにもみ合いながらフラフラと亀のような走行を続けていた。