95.ゼルの部屋

トテトテトテ・・・

セルフィが階段を上がっていくと、そこには古風な家とはかなり対照的な近未来風のドアがはめられた部屋があった。
そしてそのドアには、

『ゼルノ部屋・決シテ入ルナ!』

と、張り紙がしてあった。

「こんなこと書いてあったら誰だって入りたくなっちゃうよね~」

セルフィはドアを開け、中にいる(であろう)スコールに声をかけた。
ガチャ☆

「スコールぅ~♪先生が戻っておいでって・・・ん~?」

なんとスコールは壁の中に頭を突っ込んでいた(謎)

「モガモガモガモガ!」

「すっ、スコールぅ~どうしたのーっっ!?」

セルフィが慌てて駆け寄ってよく見てみると、スコールはどうやら壁にあけられた不思議な穴に頭を突っ込んでいるようだった。

「モガモガモガー(ぬっ、抜けなくなってしまったのだー(ToT))」

「いっ、いま抜いてあげるからねっっ(汗)せーの・・・えいっ☆」

・・・・・・ところが・・・・・・

怪力セルフィの力をもってしてもスコールの頭は穴から抜けなかった。
おじいさんおばあさん犬猫ねずみを総動員しても結果は同じだった(違)
次にパパとママとお兄さんお姉さんおじいちゃんおばあちゃんお隣さんも動員してみたがやっぱりだめだった(全然違)

「う~ん・・・なんだか目が回ってきたのだ・・・( ◎_◎)」

スコールはちょっとぐったりしてきた。

「うーん・・・そういえばどこかでこれと同じようなのを見たことがあるような気が・・・うぅん・・・」

「すこーるぅぅ~しっかりしてよ~(;;)」

セルフィはスコールの肩をゆさぶる。

「ハッ、あぶないあぶない、どこか遠くへ行ってしまいそうになってたのだ(-_-;)」

どうやらスコールは正気に戻ったようだ。

「どうしよぉ~困ったよぉ~」

「うーむ、くやしいけど先生を呼ぶしか・・・ハッ、殺気!」

「えっ!?」

二人は背後に殺気を感じて振り返った。

そこには般若のような形相をしたゼルが立っていた。
が、直ぐにその表情はいつもの無表情に戻った(謎)

「ゼルっ!こっここに変な穴があいてるのだっ!(ドキドキ)」

「ハァン?ドコニソンナ穴ガアイテルンダッテ?」

見るとすでにその穴は消えてなくなっていた。

「あれれー?たしかにさっきまでこの辺に穴があったのに・・・???」

「あれ~?スコールぅ~!頭が抜けてるよぉ~♪」

「あれれれれ~!?おっかしーなー(-_- )??」

スコールは首のあたりをさすってみるが特にどうということはない。

「オトナシクマッテロ」

そういい残すとゼルはまたどこかへ行ってしまった。
君子危うきに近寄らずが座右の銘のスコールは(謎)、素直に居間に戻ることにした。

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